「少女²」2乗と事情が掛かった少女たちの百合物語。

百合漫画

未幡先生の百合コミックス
キミイロ少女も買って良かった記憶があります。
本作は大まかに言うと演劇部を中心とした少女たちの話と
バスケ部の幼馴染みの話が収録されています。
そんな私は幼馴染み百合スキー。

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成長して人気者になる幼馴染みに置いて行かれる感。

幼馴染みという関係にも色々あります。
昔からべったり仲が良いとか、腐れ縁とか、イチャイチャ喧嘩してたりとか色々です。
小さい頃は引っ張っていって、私がいないといけないって思ってた幼馴染みが
成長したらバスケが上手くなって後輩とかからモテモテにというのが本作。
こういうむかし強かった子が普通レベルに成長して、弱かった子が人気者になる話すき。

奈央は私のもの幼少の頃ケーキを半分こした時に、ケーキにささっている人形を奈央にあげた千歳。
奈央は公平に半分じゃない事を気にするけれど
千歳は奈央は私のものだからそれで公平と言うのであった。
レートとしてはぜんぜん釣り合ってないが子供なら素直に騙せます(何

そんな奈央もバスケ部に入ってかっこいい人気者へと成長
私がついてあげないといけなかった奈央はもういない。

部活後は千歳と帰る事を何より優先する奈央。
そんな奈央と一緒にいる千歳は周りから良く思われない模様…
これがオムニバスじゃなかったら
千歳がファンから嫌がらせ受けるドロドロ展開あると思います!

私が手を引いてあげなきゃ私が手を引いてあげないといけなかった幼馴染み。
成長して変わってしまった。私についてこなくても良くなってしまった。
これ以上、昔の奈央を、大事な思い出を壊さないでと、ついに千歳は言い放つ。

奈央「昔のことにしないで」
昔のことにしないで
なんということでしょう、お菓子一つで買った奈央の所有権はまだ有効でした。

奈央のくせに「もう子供じゃない」なんて大人びたこと言って
「私はまだ千歳のもの」なんて子供みたいな事を言う。
千歳はそれがどういう意味なのか奈央を意識するようになって気まずくなってしてしまう。
というまでが前編です。

後編の「step in」では千歳が奈央を意識してしまい上手く接する事ができなくなって
お互いの関係が少し気まずくなるという感じです。
そんな中で千歳に帰ろって言われただけで、めちゃめちゃ嬉しそうな奈央。
奈央は部員たちと放課後帰るのを初めて承諾してたのに、躊躇無く千歳を選ぶ。
どれだけ千歳が好きなんだ!

部員からはヘイトを集めるであろう千歳だったが
奈央とちゃんと意思疎通できて、これから一歩先に進めそうな二人でした。
二人はずっと変わってない変わらない。
このまま大学、社会人とその先もずっと一緒であろう未来が見えるぜ…
たぶん奈央は事ある毎に「私は千歳のものだよ」って言いそう。

表紙から見る少女たちの関係。

全ての話を読んだ後に表紙を見ると、表紙が作中内の関係を表現している事に気付きます。
真ん中には演劇部の金髪ロング先輩、駆け寄る仲の良い後輩。
先輩に憧れてるおさげメガネちゃん。
その上に振り向くポニテ娘と肩に手を置く友人娘。
そして一番遠くに位置する右上は演劇部に関係ないバスケ部の幼馴染み二人組。
何となくではなく、なるほどって感じに配置されたオムニバス表紙であることがわかります。

ちなみに演劇部の先輩を中心とした話は百合少女収録、バスケ部はひらり収録です。
あとは表紙にはいないですが、同人誌から16歳の誕生日に朝日を見る二人組の話がありました。
少女たちの淡いけれど、しっかりした百合は生きる気力を与えてくれますなぁ。

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