『魔法つかいプリキュア』巡り会う奇跡、繋がる魔法よ…十六夜の夜にもう一度。

百合

アニメ魔法つかいプリキュア、大団円で完結しました。
この一年間、ここまで百合介護を受けて良いのかと思うほど
視聴者が望んでいた以上の素晴らしいガール・ミーツ・ガールを提供してくれた。
この作品に出会えた奇跡に感謝します。

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自分がまほプリ視聴し始めたのは6話からです。
6話の名言「わたしはリコじゃなきゃヤダ!!」という
いきなりみらいの熱い気持ちのこもったストレートな想いを感じるお話となりました。
そして大好きなお姉ちゃんという姉妹愛、最後の抱きついてすりすりしてるみらリコ。
百合EDのCURE UP↑RA♡PA☆PA!〜ほほえみになる魔法〜を見せられ
完全にまほプリ沼に引き込まれた。
すごいもん見たって感じでした。

まほプリには凄いフィーリングが合ってしまい
キュアフレンズのぬいぐるみやスティックポスター
チョコスナックや塗り絵、絵本、パズル、文具やプールバッグなど
色々買っちゃいました。
ミラマジのぬいぐるみをキスさせてる自分は冷静に見るとヤバい人。
でも同じような人が日本中にいると思います。

みらいとリコ2人を主軸とした物語

みらいとリコの物語という、最後までブレなかった作品の芯。
2人が出会ったことでモフルンは動けるようになり
はーちゃんという娘を育てるハートフルストーリー。

妖精ははーちゃんだけど、従来の妖精ポジであるモフルンは
幼い頃からみらいを見守り続けてきた良き家族。
そしてはーちゃんは小さい頃から、みらリコモフ3人の母親に育てられ成長したまさしく娘ポジ。

本当にここまでプリキュアが親族で構成されているというか
全員が一つ屋根の下に住む家族って今後もそうないと思う。

みらいとリコの2人の出会い、別れ、再会―
デウスマストとの決戦がプリキュアによる戦いの見せ場とするならば
2人の繋がりこそがお話の見せ場。

君の涙 染め上げたオレンジ

まほプリ序盤の見せ場である9話と言えばオレンジア。
この回は変身してからずっと手を繋いでいて、戦いが終わっても手を繋いだまま。
外的要因がないのに、戦闘の動きを制限する手繋ぎを自発的にやるミラマジ。
本作のテーマである「手をつなぐ」をビシビシ感じる。

必殺技のルビーパッショナーレで強く手を握るマジカル
止まるBGM…それに気付いてマジカルを見るミラクル。
必殺技の流れを崩して入る細かな演出がニクイ。

そして訪れる別れの時。
ほんの春休みの出来事、彼女たちは出会って一ヶ月も経っていない。
でもホームステイなどで心を通わせた家族との別れが辛くなるように
短い付き合いであったとしても別れというのは悲しくなる。
「わたしも行くわナシマホウ界に、あなたの世界に!」
あなたの世界に行くって言うのがドラマチックですね~
走る列車に乗り込む為にお互いに手を伸ばし繋いだ手。
みらいは無事にリコを引き込む事に成功。

笑顔で抱きつくみらい涙ながらに抱きつくみらい。
「これからもずっと一緒にいられるんだよね」とみらいが聞いた時に
リコも涙ぐみそうになった後で照れながら「だからそう言ってるでしょ」と返す。
これが強がりに隠したおそろいの気持ち…

みらいは6話の段階で「リコじゃなきゃヤダ!」
気持ちいっぱいに伝えられるほど運命感じてたけど
オレンジアリコ的にはやっぱ9話で運命確信しちゃったカナ?
ぴったり触れ合う頬で運命の出会いと分かったの?

もう9話見た時点で、みらリコの間に入る奴とか出てこないでしょという気持ちはあった。
でも女児アニメなので少しの不安を抱えつつ
みらリコに男が介入して来ようものなら、俺は修羅になるかもしれないと思っていた。

2人が出会えた奇跡に感謝

思い起こすだけで目が潤む49話。
ある程度は予想していたラスボスを倒すと離ればなれになる展開。
しかし二つの世界をレッツ・ラ・まぜまぜ!された結果そうなるとは思わなかった。

49話はもう尊いとしか言いようが無い…
別れの直前、リコが最後の最後に魔法を掛ける。
魔法…掛けたから「私たちは必ず絶対また会える」
「魔法…掛けたから」

繋いだ2人の手が離れていく描写がホントにもうねホントに。
最後の最後まで、指の一本まで名残惜しむように…
最後まで触れ合う指先触れ合ってるのが中指と薬指の指先だけになっても…

<<ねぇリコ…もし世界が初めから1つのままだったら、私たちどうなってたかな。
そうね、そんな世界でもきっとみらいはみらいね。いつも明るくて危なっかしくて

リコは魔法が苦手で?
むぅ…うん。それで無茶して飛び出して、そしてやっぱりみらい
あなたと出会うの。モフルンとはーちゃんともね。

もっと近くにいたかもしれない。
もっと遠くにいたかもしれない。
でも必ず出会った、
私たちの最初の出会い。
それだけで大きな奇跡なんだもの。

だったらもう一度強い思いを込めて願えば奇跡は起きる!
また会える!絶対に会いに行く!
十六夜の夜にホウキに乗って…だから、またね!

ゔんっ…またね!>>

どんな世界でもあなたと出会う。
近くにいても遠くにいても必ず出会う。
2人が出会う奇跡は運命に約束されている。

桜の時期に2人が出会ってからの四季を歩いて行く映像がまた涙を誘う。
まほプリ親子モフルンを持ったみらいの一人歩きから、リコと2人で並んで歩き
そして途中からはーちゃんが加わって
娘を真ん中に3人で手を繋ぐ仲むつまじい家族となる。
一人になったみらい最後にはみらい1人となり、成長しながら四季が繰り返されていく。

切ない。

こんな気持ちはDQ5の主人公が石像となって
倒されたまま移りゆく四季を見せつけられて以来だ。

素直な言葉は奇跡を起こす

JD生活を送る成長したみらい。
しかし通学途中など、1人の時の彼女にワクワクの笑顔は見られない…

夜の桜並木を歩くみらい十六夜の夜に出歩くみらい。
新月から数えて16日目の十六夜の夜。
彼女は毎月こうして夜の散歩をしていたのだろうか?

「十六夜の夜にホウキに乗って…」
リコの残したこの言葉の呪縛効果は、魔法というか呪いというか
そんなつもりは無かったんだろうけど、すごい魔女だよリコちゃんは。

いつか必ず会えるじゃいつかわからない。
本当に会えるかどうかわからない、もう二度と会えないかもしれない。
そんな不安があったなら、みらいはリコ似の女の子と付き合っては
埋まらない心の隙間を感じる世界線があったかもしれない(何

でも、リコが絶対に会いに行くと言ったあの言葉で
十六夜の月を見るたびに、みらいは必ずリコの事を想い出す。
そして十六夜のたびに、リコが会いに来てくれるという淡い期待を抱き
リコに会えない寂しさを募らせるみらい。
これがリコという魔女が掛けた魔法だったのです。

恐らく何度目かわからないモフルンと十六夜の夜に出かける散歩。
その桜並木で、みらいは誰かに語りかけるように近況を喋ります。
「いつか…話したいこといっぱいあるんだ」
「今夜は十六夜だね。会いたいなぁ…」
誰かを想って、会いたい人を想って涙を流すみらい。

ふと触れた木から落ちた木の枝。
それを杖に見立ててみらいは高らかと叫ぶ。
「キュアップ・ラパパ!もう一度みんなに会いたい!」
しかしその願いはパルプンテの如く、むなしくあたりに響き渡るだけだった。

JDとなったみらいも現実が分かっているので「なんてね、バカだな私…」と立ち去る。
そんな時におばあちゃんの言葉を思い出す。
「素直な言葉は力になる。想いが繋がっていれば、それは奇跡を起こすのよ」
おばあちゃんってホント孫の事わかってる感。
やはりおばあちゃんも過去に魔法使いに出会い、焦がれた時代があっただけある。

杖を振りかざすみらい振り返り走り出して捨て去った木の枝を拾い
十六夜の月に向かってみんなに会いたい気持ちを叫び続ける。
涙を流しながら…流れ出す涙もぬぐい魔法を唱え続ける。
リコ多めの回想も入り、本当は誰に一番会いたいのか俺たちには分かっている(何
皆に会いたいと何度も願っていた中で最後の最後に
「リコに…皆に…会いたい」
そう呟いたそのとき不思議な事が起こった!!

おばあちゃんの素直な言葉は~からの、リコに会いたいと呟く流れイイ。
魔法界の皆に会いたいのは本当。モフルンとはーちゃんに会いたいのも本当。
でも一番の素直な気持ちは、リコに会いたいという事なんですよね。

大人リコ「夢じゃないよね…」
今までみらいは何度リコの夢を見てきたのだろう…
リコの夢を見て目覚めていない現実を何度突きつけられただろう?

空中で抱き合う二人夜空で抱き合い、再会を喜ぶ2人。
2人が再び出会うとダイヤが輝き、不思議な力で空中落下も抑えられる。魔法ってスゴイ。

リコの腕の中で泣くみらいリコの名前を何度も呼び、会いたかったと泣きながら伝えるみらい。
その想いはリコも同じようで、まさに想いが繋がっていれば奇跡を起こすです。

カタツムリニアの面々補習メイトの面々も2人の再会を喜んでくれてる。
リコは補習メイト達とナシマホウ界が離れてしまった寂しさを分かち合えてたのがわかる。
逆にみらいはリコに会えない寂しさを誰にも分かち合う事ができなかった。

いつ以来だろう、みらいのはじける笑顔は…
リコと離ればなれになってから、彼女が心の底から笑えた事は無かったのではないかと思う。

復活のモフルン2人の奇跡と2人の魔法で再び復活するモフルン。
再会のはーちゃんそして大宇宙から舞い戻るはーちゃん。
家族が再び揃った。見てる側も嬉しいハッピーエンド。
ホントにね、良かった…良かったよ。

48話-49話の繋がるエンドカード

48話エンドカード幼いみらいとモフルンから、リコとはーちゃんも一緒の家族揃ってる幸せな時
そして最後に一人となったみらいの48話エンドカード。

49話エンドカードそして49話のエンドカードには一人となったみらいの先に
成長したリコ、魔法界の面々、はーちゃん、モフルン。
そしてみらい自身がいた。

これ見た時にもうホントね…うんホント。
みらいの心の一部は、リコと離ればなれになった時から
止まってしまった時間があったんだなと。

成長した大人みらいが手を差し出すのは
中学2年生で置き去りになっていた心の一部を迎えに行った感。
大人リコのJCみらいに向ける愛しむ表情。
笑顔のはーちゃん、涙を浮かべて駆け寄るモフルン。
時間が止まっていたみらいの心の一部が、ようやく動き出すんだなと感じるエンドカードです。

JDみらいは服装のセンスも中学生の頃から代わってなく、髪型もあの頃のまま。
きっと成長した自分を見ても、リコが気付いてくれるようにって
意識的にも、無意識的にも思ってた所があるはずです。
ヘタすると30年、40年後も髪型と服装は中学時代のままだったかもしれない。
そしてぬいぐるみを持って桜並木を散歩するんだ…いくつになっても。

ぶっちゃけJDみらいさん、美少女だけど
カバンにぬいぐるみ入れて学校行ってるので、周囲からメンヘラ疑惑が掛かってる気がする。
明確にモフルンがカバンに入っているのが写るのは家帰ってだけど
家出る時とか改札通る時にもモフルンが入ってるのを確認できる。
我々はモフルンが大切な家族と知っているから健気さを感じてしまうが
学友にメンヘラ認識されて、まゆかな以外の友達がいるのかいらぬ心配をしてしまう。

それほどまでに、愛する人と離ればなれになった寂しさは深いんや…
でも、闇みらいとか病みらいも好きな悪い百合厨はここにいます!

絶対に買い物とかする時に、リコに似合うかなとか考えてるし
修学旅行もリコと一緒だったらとか思ってただろうし
おいしいもの食べても、リコと一緒に食べたいなとか思い続けてきたはずですよ。

みらいちゃんの愛が重い。

リコと再会して心の時が動き出したみらいちゃん
キュアミラクルみたく髪の毛を伸ばして欲しさある。

がんばリコ

魔法学校の教師となったリコ。
人魚やペガサス、森の動物たちの生活ワクワクもんだよと
あらゆる種族を魔法学校に誘って世界を広げていた。
みらいと出会った事で強くなれたリコ。

補習メイトたちの支えもあっただろうが
何よりも…ふっと浮かぶオレンジの君の導きで、ここまでこれたんだなと。

魔法の使えないみらいはただ待つ事しかできない。
会いたいと涙を流すことしかできない。

でもリコは違った。
十六夜の夜にホウキに乗って会いに行く。
その目標に向かって悲しんでばかりはいられなかったハズ。
カタツムリニアが再びナシマホウ界に来れたのも
色んな人の協力があったんだろうし
リコも教師をしながら協力してたんだろうなと…

まほプリは公式が最大手ですが
空白の期間や再会してからの世界など
妄想できる部分も大量にあるのもスゴイですね。

感動の49話のあと50話は楽しく終わろうという感じの内容で
はーちゃんの魔法で中学二年生に姿が戻るという内容も魔法ならでは。

これなら失われた時を取り戻すプレイも思うがままでは…魔法って便利すぎ!
修学旅行のやり直しとか
JDお姉さんとJCプレイ、魔法教師とJCプレイなど幅が広がる???

奇跡と魔法の感動物語

まほプリは尊いというしかない…語彙力
本当にあらゆる意味で百合厨の期待以上のものを提供し続けてくれた。

34話の初恋というテーマに感じられた不安すら
サブキャラであるまゆみの話でみらリコは安泰であり
更にまゆかなという新たな百合ップルを生み出すという神回を提供して来た。

以前から休日に二人で出かけていたり、二次創作でまゆかなが芽吹いていた所に
ノンケ回はみらリコは安泰だけど、まゆかな好きには残念な回になるなと誰しもが思っていた。
だが蓋を開けてみたら、公式がまゆかなを強化してくると誰が想像できただろうか。
かなの涙を拭うまゆみ失恋した方のまゆみが、自分の為に泣いてくれたかなの涙を拭う…ユリィ
来襲したヨクバールを倒して、まゆみ達と合流しても全然不自然じゃないのに
その後に2人っきりにするみらリコたち分かり手。
私たちみたいに仲良くなれそうとは、つまり友達以上ですね、わかります。

その後もまゆかなはクリスマスに手を繋いで帰ったり、JDになっても一緒など
完全に付き合ってるよを視聴者に見せつけてくれた。
リコたちは勝木さんと言ってるのに、まゆみだけ
「かな」と呼び捨てにしてるのもポイント高い。
サブキャラ同士で名前呼びイベント…百合を継ぐ者たち。

娘が大きくなった夫婦のみらリコと、初々しいカップルであるまゆかな。
まほプリは後半になっても素晴らしき百合の協奏曲。

つまりはガール・ミーツ・ガールなアニメをお探しの方は、是非まほプリを見て下さい。
魔法つかいプリキュアの百合における方向性と信頼性に関しては
9話まで見て合うようなら50話まで見ても絶対に損はさせないです。

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他には校長とクシーのBL関係も良かった。
生まれが違えば、みらリコが校長たちのように
光と闇に別れて親友同士戦う世界もあったかもしれない。

悠久の時を待ち続けた校長。
校長たちに比べたら、みらリコ達は数年で再会できて良かった。

でも校長の最後のカットに写った靴。意味も無くあんなカットは入れないだろう。
ドクロクシーとして散っていったクシーも奇跡で…?
校長たちのBL関係も妄想の余地ありなのがまほプリのスゴイところ。

魔法つかいプリキュア…同性愛に優しい作品だった。
みらリコがはーちゃんを赤ちゃんの頃から育てたり、モフルンも入れてママが3人だったり。
色々と感じるテーマがありましたね、まほプリには。

闇勢の力を合せ無法と戦ったバッティさんや、忠義のヤモーなど
序盤で退場して行ったメンツも最後まで見せ場があったのも良かった。

無法勢は最後まで混沌を求める無法者って感じで、それはそれで良かった。
無視されるシャーキンスや、サンタのベニーギョはギャグもこなせたし
オルーバ様イケメンで、最後までデウスマストの眷属としてインテリ派な悪を貫いてくれた。
ラブーが一番不敵で新たな力を手に入れる前で強敵だったかもしれない。

魔法つかいプリキュア、本当に全てが大好きな作品です。

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このアニメージュでは49話の絵コンテや
成長した二人の表情参考で、みらいの涙を拭うリコの絵が見られるぞ!!

尊い…ミラクルがイケメンすぎて忘れそうになるけど
みらいちゃんはめっちゃヒロイン。

まゆかな付き合いだした回も涙を拭うシーンあったし
やっぱ涙を拭うって百合なんだよな!

さようなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!そして、この杖と杖を合せるシーン。
彼女たちにとっての再会を約束する指切り演出。
指切りも百合なんだよな…
一期OPで何気なく見ていたこの構図が
最後にそんな意味を持つとは想わなかったよ。

『一生一緒ゆびきり 友情をつなぐ魔法』
CURE UP↑RA♡PA☆PA!〜ほほえみになる魔法〜2番歌詞の時点で
ド直球にみらリコは一生一緒という友情(加音語)魔法が記されていた…
最高is最高。

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