あの娘にキスと白百合をでお馴染み
缶乃先生の同人誌をまとめた作品集であるサイダーと泣き虫。
帯に「好きな子ほど、泣かせたい。」と
表紙の子泣いてるけど、ちょっと変わった愛情表現の結果なんですね。
15年目にして気付いた真実
お互いが大好きな幼馴染み。
気が強い努力家の美冬と、おっとりやさしい夏子。
幼い頃の夏子は美冬の後を、カルガモのようについてきてたという。
しかし、ある日に部活で美冬からの誘いを断った時に夏子は気付きます。
美冬の見せた残念そうな表情に高鳴る胸。
そして「私の幼なじみがかわいいです。私のです、わたしの!!」という気持ち。
それからというもの、持ち物に少しずつ傷つけるように
美冬に対して素っ気ない態度を取るようになる夏子であった。
Sの目覚めですねコレ。
どんなに素っ気なくしても、自分を振り向かせようと
がんばってくる美冬のせいですねコレ。
いじめて良いのは自分だけ
Sな人って独占欲が強かったりしますよね。
自分は散々いじめてるのに、他人が悪く言うのは許せないという。
「見せびらかす努力はすごいけどウザいよね」って
あ、あの…美冬が陰口を叩かれる原因はアナタにあるんですけど…（震え声
夏子に美冬がここまで固執しなければ
美冬も他に友達がいる、違った学園生活になったでしょうに。
見せびらかす為にテストで満点取って
かつ、夏子をウザく追いかけてる人ってなっちゃうと
まー他の学生は近づかないですよね。多分
しかし、美冬は友達なんて必要としていなかった・・・
強気な子が泣き顔で、貴女がいればそれで良いなんて言ってきたら
S落ち確定しちゃうのも仕方のないコト。
不器用な愛情表現同士の行き着く果てなのか！？
うむ、ちょっと愛情表現が歪んでる気もしなくもないですが
全力で同意しましょう。
自分から離れていかない確信があれば
安心して傷つけられるね（何
万が一にも美冬が誰かのものになりそうなら
夏子は全力でぶち壊すようなヤンデレになりそう。
そのクセ、自分は美冬の反応見たさに
告白してきた女子と付き合うんだからね。
でも夏子は美冬のことばっかり見てるから
すぐフラれちゃうんだけどね。
夏子にとっても美冬以外の他人を傷つけても
心が痛いだけと知れたのは、良い機会だったのだろうか。
でも、告白してきた子も良い子そうだから
この娘にも百合物語を用意してあげたいのぅ。
その他にも色々な話があります。
他に掲載されている作品の内容を簡単に紹介。
●花丸ハッピーエンド
●畢竟デッドエンド
この2つがサイダーと泣き虫。って感じの
上で紹介した美冬と夏子の話です。
●ヒラヒラヒラク秘密ノ扉
●ようこそ！オカルト研究会
同じオカルト研究会の百合話ですが
ヒラヒラヒラクはオカルト会長と副会長(？)メインで
副会長(？)を好きな後輩が出てきて…と、三角関係っぽい話
結果は…幼なじみ強し。
ようこそ！は4コマ形式で、オカルト好きの一年生が賑やかに活動する話。
ヒラヒラヒラクで失恋した先輩(ヒラヒラヒラクの後輩)を応援するつもりが
好きになっちゃうのでした。
●シンデレラ
デートの代役として、本命の女友達とデートする話。
本命である友達が、恋愛に興味ない為にこのような策を講じたのだが
最終的に仮想デートではなかったとバレた後の
2人の関係がどう進展するかが気になりすぎる。
きっと説明する流れで告白イベント来るはずやで。
●ただ春を待つ
●夏が終わる
このお話では男子が出現する。
しかし、幼なじみが先輩(女性)に手渡す花束を渡してやったりとか
花屋ボーイ、良い仕事するじゃないか。
百合を応援できる男は嫌いじゃないぜ？
●竹に虎
描き下ろしはようこそ！オカルト研究会で出てきた
一年生と、そしてヒラヒラヒラクで失恋した先輩の話。
アグレッシブ一年生が、両思いになるおまじないの為に
髪の毛を一本下さいとお願いする。
元気の良い娘は楽しい。
どれも缶乃先生らしいお話でした。
いやー、同人誌って素晴らしいですね。
こうして著名な漫画家になられてコミックス化される方もいますけど
同人界には未だ見ぬ百合作家が、まだまだ大勢いるに違いない。
同人誌を売ってる現場に、一度くらいは行ってみたいものです。
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