『ソウナンですか?1巻』修学旅行より忘れられないサバイバル

百合漫画

原作:岡本健太郎先生、漫画:さがら梨々先生による
無人島JKサバイバル「ソウナンですか?」
JKたちの和気藹々な生活の中で、サバイバル知識が学べる本作です。
読み終わった後は、セミが食料に見えてくる…かもしれない。

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飛行機の事故によって漂流し、無人島に辿り着いた4人のJK。
そのうちの1人、鬼島ほまれは普通の女子高生とは違う
遭難のプロフェッショナルとも呼べる経験を持っていた。
軍人の父に鍛えられた彼女のサバイバル知識が無人島で大活躍!
むしろ普通に修学旅行に行けてたら
親しい友人がいたのか心配になってきた。

ほまれはクールな女の子ですが
環境についてこれない奴は置いていくというタイプではなく
お腹空いてる皆に食料を用意したり
トラップの事について生き生きと話したりと
決して取っつきにくい堅物ではない良い子。

ほまれのサバイバル知識は、生活面だけでなく
突然のことで不安な普通のJK達にとっては
頼りがいのある存在として、メンタル面でも心強い存在なのは間違いない。
やっぱこういう時って頼れる人がいてくれると安心する。

にぶいだろアスカ~!特殊な環境下、もう完全に打ち解けてる感ある。
こうしてみるとまるで放課後の会話のようだ。
ほまれって学校では独りで過ごしてそうなイメージだから
修学旅行先が無人島になって、逆に交友関係は広がったのかもしれない…

愉快なソウナン仲間

活発なスポーツ少女、勤勉なメガネっ娘、お嬢様育ちな女の子と
退屈しないメンツで仲良く無人島生活。
恐らく事故がなければこうした交流も生まれなかったであろう。
まさに合縁奇縁、上手いこと支え合って生きている。

スポーツ少女:鈴森 明日香(すずもり あすか)

彼女はとてもフレンドリーな少女。
ほまれをすぐ名前で呼んでるし、自分の事もアスカと呼ばせるほど。
アスカだよアスカ!

ほまれの靴下を吸ったり、じゃんけんで腐ったジャムを選んだり
セミを食べたり、カエルを逃がしたり、罠のテスト役になったり
なかなか身体を張る事が多いムードメーカー的存在。

暴れないでよ~っ!活発な彼女ですが、やはりすぐセミの頭をもぎ取って食料にできるはずもなく
涙目でセミを手放してしまうことも。
わかる…素手で捕まえる事すら現代っ子にはハードルが高い。
ちょっと…おいしいかも…ほまれが逃げたセミを捕まえて慣れた手つきでハジく。
背に腹は代えられないとアスカも実食。
ちょっとおいしいけど、セミを食べた事はナイショにしてもらったトカ。

なんだか盛り上がってきたなアスカ…!ほまれとガッツリ絡めるタイプなので
相棒感ある子です。

メガネっ娘:天谷 睦(あまたに むつ)

遅刻欠席もなく学年1位を譲ったことがないという真面目な睦。
ほまれの事はサバイバルにおける先生と思っている。

皆の足を引っ張らないようにとか、真面目で良い子という周囲の評価に対して
それに答えようとしている感じがある。
でもサバイバル生活で一番たくましく成長するのは彼女だろう。

何よりファーストキスはトノサマバッタ味という強烈な体験から始まる無人島生活。
ファーストキスはトノサマバッタ味そう、飲み水の確保できない状況では唾液ですら貴重な水分なのだ。
だからマウストゥマウスで唾液を分け合っても不思議ではない。
これはまさにみらリコのゴクンゴクンと同等の医療行為といえる!!

自分で捕ったヤドカリを選り好みできる状況じゃないと食べてみたり
ウサギを捕らえるとなった時に頬を叩いて気を入れたり
気弱そうに見えて決して弱いタイプではない事がわかる。

大丈夫ですよしおんさん…泣いている紫音を抱きしめてあげたりと
がさつ(アスカ談)な2人には出来ない役回りもこなす。
最初のヤシの実の時といい、睦と紫音の絡みもイイ…

味を気にしているようじゃ生き残れないほまれに嫌いな食べ物を聞くと、味を気にしているようじゃ生き残れないと返される。
そんなほまれにかっこいい…!!とドキン
うむうむ、ほまれとキスする時はバッタやら何味かわからんから
味なんて気にしてるようじゃキスできないね(違

睦は割と心の中で突っ込んでることも多く、このメンバーの中において
真面目な睦が隠れツッコミ属性になるのは必然とも言えるのであった。

お嬢様:九条 紫音(くじょう しおん)

4人の中でも一番のボケ適正があるお嬢様。
ヤシの実を見つけた時は、顔に褒めてほめてと出ていたので
ちょっと面倒くさいと思われるけど、顔に出るから嘘付けなさそうな娘です。
死ぬほど喉がかわいてる紫音海水は飲むなと言われた紫音。
死ぬほど喉が渇いたと言うと
ほまれに目を閉じて口を開けて、仰向けになれと言われる。

大丈夫だ、出したてなら無菌だから人の気も知らないでこの人は…!素直に口を開けて待っていると、ゴールデンウォーターで喉の渇きを潤わされそうになる。
何が起きてるか把握していない紫音に対して、ツッコミの睦も大変である。
確かに飲み水が確保できない追い詰められた状況において
飲んでも毒ではない液体であるのは間違いない。

紫音は喜びを表すときに、何かと抱きつくといったスキンシップをしてくる。
サザエは焼いたほうがいいかしらバーベキュー!?何それステキ!パーティーね!ぎゅ♡これには流石のほまれも顔が赤く。
いいですわゾ^~

色々とマイペースな要求も多いけれど
1人で流木集めてたり、火の見張り番、砂浜にSOSなど
意外に仕事はしっかりしている。

ほまれが捕ってきたのがサザエではなくヒトデだった時も
すごくガッカリしてたけど
ほまれがカキを捕ろうとして怪我をした手を見て
ヒトデをサザエよりおいしいと気を使える良い子。
サザエよりずっとおいしいわ!しかしながら、この言葉を額面通りに受け取られると
食卓にヒトデが大量に並ぶのであった。

支え合って生きていく無人島

彼女達は夜に2~3時間ガールズトークをして眠るという。
1人では耐えられない過酷な環境であっても
こうして仲間がいるから心が支えられている。

事故に遭って漂流していつ救助が来るかわからないという状況でも
悲壮感漂っていないので、校外学習を見ている感じで楽しめる。

苦手だこういう女子のノリみたいな…だけどたまには涙が出ちゃう。女の子だもん
ほまれも泣いていいと言われるが、こうした女子のノリみたいなのが苦手らしく
島に来て一番困った瞬間になったそうな。

そんな楽しい無人島生活ですが、ほまれたちが活動している範囲はまだ島の半分もなく
最後に遠くから狼煙に気付く怪しい影が…
これが男だったら、JKサバイバルという夢のサンクチュアリが崩壊してしまう!
まさにコナンの黒い犯人より恐ろしい影ですよ!!

JKたちが仲睦まじく、楽しくサバイバルしている桃源郷に不穏分子が乱入とは考えたくないが…
まだどんな人物かは不確かなので
ジョロロといかにも立ちシ○ンぽいミスリードで男と思わせて
実は草木に水をやってる女の子かもしれないし
むしろ立って用を足す女の子という可能性だって残されているんだ(何

いやー百合厨的には今後を大きく左右する要因が生まれてしまった。
でもJK達だけのサバイバル生活はとても面白いので
とりあえず1巻、興味がある方は読んで損することはナイですよ。

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分の悪い賭けは嫌いじゃないと言うと強い強運を授かれる気がする。
つまり俺はこのJKサバイバルという桃源郷に新たに加わるのは
飛行機に乗ってて同じように漂流してきたJKという可能性に賭けるぜ!
わずかでも可能性があるのなら…希望は捨てない!!(良い話風に)

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