「お姫様のひみつ」嘘から始まった恋は本物になりました。

百合漫画

『GIRL FRIENDS』で有名な森永みるく先生の新刊「お姫様のひみつ」
女子校を舞台に、将来は可愛いお嫁さんになるのが夢という少女のシンデレラストーリー。
百合において王子系というのは、何気に好き嫌い分かれる分野だったりしますが
これは王子系の百合はちょっとな~って人でも楽しめると思います。

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高嶺の花-あこがれるだけで、自分にはほど遠いもののたとえ。

そう、学園の王子様と呼ばれる藤原先輩には友達がいませんでした。
一緒に帰ったりお昼食べたりうれしいなって弱みを握られて、男子と付き合ってるシミュレーションをさせて欲しいと言われても
王子様は友達が出来る喜びを感じる純粋な娘だったのです。

美羽は人気ある先輩と付き合えば皆に自慢と思ったものの
返ってくるのは抜けがけ、先輩はファンが多いから気をつけた方がいいかも的な反応。
これがリアルなら陰湿なイジメに発展しそうな事案・・・
しかし、ここは良い女子校なので友達と疎遠になるくらいです(何
あとは周囲からは付き合ってると思われずに
付きまとってるって陰口言われるくらいで済んでます。

そんな中でも、ちゃんと気に掛けてくれる先輩を
だんだんと好きになっていく美羽。
決して近づきがたい人ではないと知っていきます。本当に望むものは?

恋愛シミュレーション、自慢できる存在。
そんな当初の目的も忘れ、自分が本当に望むものを考えた結果…
美羽は先輩がクラスメイトと仲良くなれる橋渡しをする事に決めました。
ホラー映画が好きな先輩と話が合うグループを下調べし
会話の糸口としてキャラ弁を作って渡し、大成功させたのです。

先輩に食べて貰えてよかった

先輩がグループに入れたのを見送った後に、1人でお弁当を食べる美羽。
美味しくないと感じるのは、料理に失敗した訳ではなく気分的な問題でしょう。
そんな時にご飯を食べ終えた先輩がお礼と結果報告に
来てくれた事に涙が溢れてきてしまいます。

愛おしく見つめる自分の為にリサーチしてお弁当を手作りしてくれた美羽。
そんな彼女の気遣いに、愛おしさがこみ上げてくる先輩。
そして・・・
キスキマシタワー!!!
可愛いなって後輩をからかっている訳ではアリマセン
可愛いって思ったからキスしたんです。
これは惚れる・・・
「もてる為に王子をするのは馬鹿
真の王子は思わず王子をしてしまってる真の王子だからもててるのだという事実」
うむ、ブロントさんのナイト理論が王子にも当てはまってしまう。
同程度の格好良さ、可愛さならば男より女が選ばれるのはこの世の真理である。

相手の為になる事をする。

やはり相手の信頼を得ようとすると
我が我がではなく、人の為になることが出来ないといけないのが世の常。

美羽が先輩の心を揺り動かせたのも
「先輩に友達ができるように」と、がんばったからと言える。
これが先輩を独り占めしようって考えだけだと
恋愛ごっこ以上の感情が先輩に芽生える機会は
なかなか無かったかもしれません。

例えそれが本心でなくても良いんです。
本当は独占したいけど、良い子ぶって友達が出来て欲しいって考えで良いんです。
やらない善よりやる偽善と申しまして
結果として、それが人の為になるのであれば素晴らしい事だと思います。

女学園の王子様について

学園の王子様とか言われてても
どこまでいっても女の子は女の子、つまりプリンスではなくプリンセス。
だから先輩もお姫様なんだよ?

私のお姫様

ほら、ね?

もう王子の代わりでも、彼氏の代わりでもない

果たして2人はどのようなハッピーエンドを迎えるのか!?
ぜひ、その目で確かめてみて欲しい。

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