『推しが武道館いってくれたら死ぬ 2巻』アイドルは可愛い気功の使い手。

百合漫画

平尾アウリ先生の推し武道こと「推しが武道館いってくれたら死ぬ」
2巻もえりぴよと舞菜の相思相愛だけど、絶妙な通じてなさが面白い。
今回はChamJamのメンバー人気投票が開催されて
とある誤解から舞菜の気持ちにも少し前向きになる変化が…?

1巻の感想はこちら。

3巻の感想はこちら。

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人気投票や握手の為にCDを複数買いしているドルオタさんたち。
えりぴよも例外ではなく舞菜の為にCDを積みます。
その甲斐あってか舞菜は中間結果で3位という躍進を遂げた。
しかしながら、CDを買うには当然のことながら銭がいる。

バイトの日々

パン工場、コンビニ、交通整理とバイトをするえりぴよ。
そんな時に道路上で作業する際に一番恐れている事が起こってしまった。
全治一ヶ月…良い方向に考えると命があって良かった。

積めないえりぴよ

とはいえ怪我によりバイトが出来なくなったため
積めなくなってしまったえりぴよ。
1枚では5秒しか握手ができない…

流石のえりぴよも財布は一般人だから仕方ない。

メイド喫茶で誤解が発生!?

くまさんの奢りでメイド喫茶に来たえりぴよ。
なんとそこにはChamJamの文(あや)がバイトしていたのです。

人違い?

人違いですと誤魔化そうとするも、当然顔を知られている2人。
とりあえずメイドちゃんのおまかせパフェを注文する。
パフェに鮭の切り身パフェに鮭の切り身を入れて来たあーや。
普通に考えたら嫌がらせになり得るトッピングだが
サーモンピンクがイメージカラーである舞菜推しのえりぴよにとっては
この上なく気の利いたサービスとなった。

「舞菜も3位喜んでたからこれからも応援してあげてよねっ」
トップを取るって意気込みがメンバー内で一番あるのに
現時点で最下位のあーや、だけども舞菜を気遣える優しさを持つ良い娘や。

積んでほしいわけじゃなくて来てほしいだけなんですそんな時、舞菜は鏡に向かって会話のシミュレーションをしていた。
えりぴよさんが来てくれないと会えない
積んでほしいわけじゃなく、来てほしいだけ。
それだけの事が本人を前にすると上手く伝えられない。

いやー恋する乙女の気持ちですね(何

舞菜は他のオタがえりぴよがあーやに推し変したらしいという
会話をしているのを聞いてしまいます。

えりぴよ推し変疑惑
・最近は舞菜に積んでいないえりぴよ。

・メイドカフェから出てくるのを他オタに見られた
・えりぴよに謎レスしたあーや
以上の事からオタク達は推し変したと推察したわけです。
そして今あーや最下位だし、不人気メンしか好きになれないオタいるいる、みたいな会話に。
みんな、1枚しか積めない全治一ヶ月なえりぴよの経済力を察してくれ!!

当たり前に考えちゃってた

今回の推し変事件で、何もしなきゃえりぴよさんが離れちゃうのも当然と考え
意を決してえりぴよにレスをする舞菜。
しかし、折角のファンサもえりぴよはタイミング悪く見ていなかった。
すれ違う2人~!

けれども握手会にて、えりぴよがやってくれた!
5秒ではがされる前に想いを伝える芸。
「舞菜ちゃんの顔が好き、ダンスの柔らかいところが好き
一生懸命頑張ってるところが好き
私は舞菜ちゃんをずっと応援したいし、応援できる事が幸せ
存在してくれる事が幸せ、同じ世界に生きていることが幸せで
大好き舞菜ちゃん大好きだよ!」
という具合に、舞菜の事がどれだけ好きか想いを伝えたえりぴよ。

つ…伝わりました…

良かった…えりぴよの想いは伝わったんだ!
はたから見てるとヤバオタでしかないが
舞菜とえりぴよは相思相愛だから問題ナシ!

舞菜→えりぴよの受信感度はまだまだ

えりぴよから舞菜への想いは言葉でぶつけて伝わったと思いますが
舞菜からえりぴよへの想いはまだ全然です。

なんだあの手は…気功か!?や…やられた…舞菜は街中で出逢ったえりぴよに、がんばって手で♡マークを作りますが
作り慣れていない為に何をしているのかわからない手の形に。
故に気功か!?と勘違いが発生して、大阪のバキューンリアクションよろしく
や…やられた…と倒れるえりぴよ。
伝わった!?じゃないよ、全然伝わってないよ(笑

面白すぎるわこの2人。

ハートマーク作り慣れていない舞菜かわいい。
どこまでも見ていたい、この相思相愛のすれ違い。

ChamJam内の関係

1巻では眞希とゆめ莉がガチだなって理解できてたけど
2巻でもやっぱりガチだった!
れおと空音など掘り下げられた関係もあり
舞菜とえりぴよ以外にも今後が楽しみになる要素盛りだくさん。

れおと空音

れおのリーダー力やばい…
空音に「れおを尊敬してるし、理想のアイドルはずっとれおだけだ」
と言われるのも納得である。
アイドルでも学校でも会社でも、尊敬できる人がいる所は良い所。

空音は表に出さないれおの不安もわかるほど、れおの隣にいた。
れおちゃん→れおの呼び方で時間の流れがわかる~

そんな空音に男といたという情報がネットで流れてしまう。
順位にも影響が出て、握手会でも人がいなくなる空音。優佳に勉強教えてたし!!空音は優佳に勉強を教えてたので当然人違い。
優佳に一緒にいた事をそれとなくMCで話してもらおうと思ったら…まったく記憶にない優佳優佳のアピールポイントって「全てにおいて割と出来る」なのに
勉強は出来ないとかすごく天才肌のバカって感じだ。
ChamJamの中でも一番フリーダム感じる良いキャラしてる。
でも勉強見てあげたのに忘れてるとか、優佳に頼れない空音不憫…何かあったら私が守るから空音がアイドルらしくないことやるわけない
いつも通りで大丈夫、何かあったらわたしが守るとれおさん。
こんなリーダーいたら惚れてしまいますやん?

空音好きよ噂の影響を受けてる中で、積んでくれたファンもいた。
恋愛とかとは別なものでも、好きと言ってくれる人の事を好きになるのは人情。
それがファンとアイドルの応援関係みたいなとこある。

そんな話を聞いた直後、れおの唐突な「空音好きよ」発言あぁー!!
これ、れおが空音ファンと張り合ってるなって脳ミソが勝手に解釈してる。

表紙裏のブログでみんな、れお誕の事を書いてるのですが
空音の記事タイトル「大切な人の誕生日」ってのがまたもぅ。
推し武道の世界線でChamJamの百合スレにいる百合厨になりたい。

えりぴよ達は空音の噂は人違いであるという真実に辿り着いてますが
ファン全体の問題としては解決していないため
今後、空音とファンのすれ違いがどうなるか注目です。
メンバーでも文とかは許せないって思ってるから誤解を解かねば~

眞希とゆめ莉

眞希がスリートップから落ちるかもという心配があるものの
ファンの投票により3位になって前列を体験したゆめ莉。
でも後列でずっと眞希を見ていたいという望みがあった。

対する眞希はゆめ莉は後列にいてもこんなに凄いんだって
みんなにゆめ莉のダンスを見せたいという気持ちがあった。
ある意味でこれも気持ちのすれ違いみたいなトコありますよね。

帰り道に眞希がバッグを堕とした時に
大量のゆめ莉ジャケットCDを見てしまったゆめ莉。
クールビューティーの眞希さんが、照れながら自分で買ってるって言うの貴重。
大量の握手券眞希がゆめ莉に投票する影で、あやが自分で買って自分に投票している情報が得られた。
あーや…うん、ファイト!
握手してもらえるかな?路上で握手会が始まる2人だけの世界。
まるでアイドルとファンがするようなやりとりをして
あと何秒分あるかな?ってこの2人は~!
幸せそうに手を握ったまま帰っちゃって優勝です。

この2人については2巻のうちに無事問題が解決した。

ゆめ莉は3位になっても握手の顔ぶれがいつもと変わらずだったから
握手券を使わなかった眞希さん、えりぴよ並に積んでた可能性大。
見られて困るようなことしてないし?エゴサなんかしないという眞希は、空音に気にしなさすぎ!と言われる。
「見られて困るようなことしてないし?」と言ってゆめ莉を見る眞希。
そして照れて目を伏せるゆめ莉。
エゴサしたら確実に2人で握手してて近づける雰囲気じゃなかったとか
ゆめ莉と付き合ってるみたいな事を書かれてるよ。
推し武道の住民になって、ChamJamの百合情報で沸きたい。

文と優佳

文はグループ内での仲良しに優佳を挙げているが
今の所あーやが一方的にライバル視してる感じ。
かと思えば1巻で優佳のメンカラーである白色ばかり詰めてたりするツンデレ。
ツンデレメイド属性だ。

優佳は空音に勉強見て貰ったことも覚えてないほどでも
底抜けに明るい娘、まだまだ謎が多すぎる子である。

いきなり馴れ馴れしいな初顔合わせであやちん呼びで馴れ馴れしい優佳。
文のアピールポイントが「記憶力が良い」
優佳の短所が「記憶力が悪い」
正反対すぎて逆に相性が良いという結論に達したい。

表紙裏のブログを見ると一番記事数が多いあーや。
こういう所でも地道にがんばってる感ある。
これまた優佳はメンバー内で一番記事が少ないのも対照的。

優佳のプロフにグループ内での仲良しって項目がなくて
「特技:スマホ早打ち」が入ってるの優佳らしい。
でもブログよりソシャゲな彼女です。

文が一方的に優佳と仲が良いと思っているというよりは
優佳にとっては誰か突出して仲が良いというわけでなく
全員同じくらい仲が良いと思っているのかもしれない。

これが推し武道の持つ多面性

推し武道はドルオタサイド、アイドル同士の関係
そしてアイドルとドルオタの交流が楽しめる1粒で3度おいしい作品。

アイドル同士で百合サイコー!なのは言わずもがな。

百合では無いけれど、男性陣で恋愛とは別ものの地下アイドルとファンの
距離や好意が描かれることで、それが一種のエッセンスとなり
えりぴよに恋みたいな気持ちを持っている舞菜とえりぴよの関係が光る!
男性キャラがいても、この漫画で男とアイドルの夢物語は絶対ないなって思える
謎の安心感が成せる技。

ブログ写真聖地巡礼ツアー

アイドル同士、アイドルとファンの交流だけでなく
会社の同僚のような、えりぴよとくまさんトップオタ同士の付き合いも面白い。
メンバーと同じ写メを撮るだけの遊び、同じ構図でもオタ同士だと画面が汚い不思議。

「心から尊いと思える推しに出逢えたあなた…
このマンガには共感しかないッッッ!!!」

と帯にあるように、心から推してるアイドルがいる人なら
百合目的じゃなくても楽しめるかも。
某アイドルを推してる知人に、ちょっとそれとなく薦めてみよう。

アイドルを応援する気持ちって、単純に可愛いとかカッコイイだけじゃなく
がんばってる姿に感動したり、その姿勢に尊敬できたりする想いからも来る好意ですね。
老若男女が応援するアイドルってそういう事だと思います。

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1巻の感想はこちら。

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