缶乃先生による、あのキスもついに5巻。
5巻のカップルも最高すぎて、あのキスサイコー！って海に叫びたくなった。
ふぅ…そして感動を噛みしめた後に出るんだよ、心地の良いため息がね。
5巻のメインカップルは伊東 紗和(いとう さわ)と西河 いつき(にしかわ いつき)
かつて幼馴染みだった2人は、いつきの引っ越しで離ればなれに。
離れていた間も恋愛ADVの一途な幼馴染みヒロインよろしく
ずっとさーちゃん(紗和)を想っていたいつき。
高校で運命の再会をしたのに、昔の事を覚えていない紗和を許せないと思いつつ…？
3巻の十和子が大切なものに手を掛けてでも、変わらない永遠を求めた重さがクローズなら
いつきの想いの重さはオープン。攻略系ツンデレヒロインの重さですよ。
そんな「重い」「情緒不安定」「めんどくさい」がキーワードのいつきに
紗和がいかにして攻略されるのか！？注目の5巻です。
感動の再会！…ならず
思い描いていた現実と違うすっかり初対面の対応。
10年ぶりだから仕方ないと思いつつ、やっぱり絶対に許せないという感情が湧く。
しかし、いつきは考えました。
思い出のアイテムで思い出して貰おうと。
その思い出のアイテムとは、リリカルセイラというキャラ消しゴムだったのです！！
ん、ビアンカのリボンか？？？
残念ながら紗和はキラーパンサーではないので完全に記憶を思い起こせず。
しかし、ごっこ遊びをした事までは思い出します。
だが誰と遊んでいたのかまで出てこない。
「…いつきだよさーちゃん」
若干不安そうにそう言い放ついつき。
いつきの名前と、かつてのあだ名が合わさり
ついに呼び起こされる記憶。
これで思い出さなかったらショックどころではなかった。
紗和ちゃんちょっと酷いよ…と思ってしまうかもしれません。
けれども彼女を責めないでください！
自分も全然初対面じゃない人に、初対面対応やらかした事ありますからね。
そういうものです（自分を正当化しつつ紗和ちゃんのフォロー
さーちゃんが思いだしてくれた途端に、デレデレになるツンデレいつき。
「もうこれで昔のままだね さーちゃん…」
そう言って昔ふざけてやっていたようにいつきはキスをする。
綺麗になったのも、さーちゃんとの夢を叶えるため。
しかし…
大事な所で、ややデリカシーに欠ける伊東パイセン！！
うん…いつきは2人の夢のために
ダイエットがんばって、服やメイクの勉強も努力してきたんだからね。
ちょっとその返しは許されないアルよ。
とはいえ紗和先輩とは読んでくれるようになった。
伊東先輩→さーちゃん→紗和先輩
三歩進んで二歩下がった感あるけど距離は少し近づいたかな。
貴女に目を奪われた時点で
小1の文集を引っ張りだし、かつての夢と約束を思いだした紗和。
紗和にとって叶うモノじゃなかった忘れてしまっていた夢。
それをいつきは大事に磨き続けていたのです。
2人で叶えられないなら、この話も全部終わり
そう告げていつきは離れていった。
紗和自身も、このままただの先輩に戻るべきなんだよねと思い始める。
そんな時、広報に使う白峰さんの写真を撮り忘れた紗和。
昼休みに廊下を駆けていた時、窓の外でいつきを見かける。
遠くからでもオーラが違うと見分けられるほど、いつきに目が行く紗和。
ベンチに座って雑誌を読んでいる姿が、あまりにも絵になりすぎて
無意識のうちに切るシャッター。
いつきもさーちゃんセンサーが付いているのか、偶然にもカメラ目線に。
会心の一枚が取れた紗和は、本来の目的も忘れて即写真印刷。
そのいつきのあまりのキレイさに、やっぱりモデルになるべきだと告げる。
おっと、挑発的ですねいつきさん。
本当にするわけないと高をくくっているわけですな。
でもね、紗和はちゃんと責任を取る女ですよ。
いつきが10年磨き続けた夢。
そのままは無理だけど、モデルの西河いつきを一緒に作ろうって新しい夢を持ってきた。
「昔のこと思い出せなくても、今のいつきをかわいいと思ってるよ」
良かった…キスやって地固まる。
これが百合キスの持つ神秘のパワーなんだ！！
面倒くさいけど可愛いデレ彼女
恋愛ADVで言うと告白して付き合いだした地点です（2人はまだ付き合ってない
紗和からキスして以降、いつきからの好き好きアタックが本格的に。
どう考えても両想い成立ですからね（何
さーちゃんが部活してる所をみたいとか
部活が終わるまで健気に待っているなど、まさにヒロインって感じだ。
紗和はいつきを応援する責任があるし、応援したいと思っています。
しかし、自分といつきの気持ちは同じなのか？
いつきの気持ちに100％答えられるか…彼女との色んな差が少し怖い紗和。
とはいえ、いつきが自分を大好きな事は素直に嬉しい。
そして昔を忘れていた為に、いつきをイラつかせたり悲しませたりした負い目もあり
優しくもしてしまう泥沼。
いつきから映画のお誘い、デートという単語を意識してるさーちゃん。
効いてる効いてる！
恋愛映画なら他の人を誘った方がいいとメッセージを送ろうとした時に
いつきが他の人と行くのは、なんかヤダなという感情が芽生える。
いつきからの好意に困惑しつつも、いつきを他の人に渡したくない気持ち。
これはもう9割方攻略されてますね。
10年越しの想い、夢…ついに
紗和に拒絶されてしまったのは距離が近すぎたからと
思っているいつきは、さーちゃんに嫌われない距離を測りかねていた。
当然、紗和は距離近いくらいで嫌ったりしません。
しかし、いつきは自分の方がさーちゃん大好きだから
際限なく近づいていっちゃうと告白。
攻略系女子でも相手に嫌われることは当然不安である。
さーちゃんのこの表情～！まさに恋する乙女！！
あの思った事を素直に口にして、ちょっとデリカシーに欠けるさーちゃんが！
幼い頃にフラグ立てて攻略した女の子のかわいさに攻略された。
そして2人の本当の意味での10年ぶりのキス。
ライトアップされた観覧車をバックにロマンティックな光景。
見てるこっちまで感動が身体中から溢れかえってくる。
モデルのいつき、カメラマンの紗和。
醒めなかった思い出の光が、2人の新しい未来を照らす。
西河いつきという女の子
本編で起こった出来事の後
家でうさぎのぬいぐるみを相手に色々しているいつき。
うさぎへの対応はさーちゃんへの感情とリンクしており
時にうさぎはつねられ、抱きしめられ、キスされ、叩かれる。
また腹話術をする事も。
何このすごく面白い子（何
行動が重カワイイ。
いつきの情緒不安定を受け止める、うさぎのぬいぐるみが持つ役割は大きい。
正直、ここまで大事にしてる様子があると
ただのぬいぐるみとは思えない。
幼少期の頃からこのぬいぐるみを持ってるようだし
何かさーちゃんと関係あるものなんだろうな～
さーちゃんを怒らせてしまったかなと思った夜には
「怒ってないよ」という返事を期待できるメッセージを送る。
そんな自分をずるくてやだなと思う反面、言質はちゃっかり取るというしたたかさを併せ持つ。
リリカルセイラ消しゴムを紗和の目につくように人に差し出したのも凄い策士。
まぁ、全部忘れて嫌いになろうと思ってたって気持ちもあったんだろうけど
映画リピしてリリカルシリーズのカードを集めるほど好きなのに
コレクターとして人に新品の消しゴムを使われるのはイヤでは？
すごく思い切ったアプローチだったと思います。うん
怒っていてもさーちゃんに甘くされると許しちゃうチョロさもあり
いつきの私生活を垣間見ることで、彼女の魅力が更に増しましたね。
5巻の白峰さんと黒沢さん
広報委員会の紗和といつきが、白峰さんをインタビュー。
そこで白峰さんが終業式に休んだ真相に迫ります。
清蘭生徒の鏡と言われる彼女が失踪した原因は、久々に通話した母親にありました…
数学が満点だった事を褒めて欲しかった白峰さんに対し
そんなことより全体的に落ちた点数では、2流3流大学にしか入れないと言うお母さん。
白峰さんのお母さんはどうやら、スタンフォード大学心理学教授である
キャロル・S・ドゥエック氏が言うところの硬直マインドセットの持ち主のようだ。
現代社会の教育システムは、幼い頃から点数により優劣を付けさせる。
するとどうだろう？
大人にとっても子供にとっても
点数の良し悪しで人間の価値が決まると思わせてしまう。
勿論、勉学は職業選択の幅を広げる為には必要不可欠です。
けれども低賃金国、コンピュータに仕事を代替えされてしまう時代において
想像力、喜びを感じる力、社会的な器用さといった「ハイ・コンセプト能力」
他人を思いやったり、ケアしたり、元気づけてやれる「ハイ・タッチ能力」
こうした数値で測れない能力も、社会で成功する為に大切な要素だとお母さんに伝えたい。
黒沢さんは学校をサボって海を見に来た白峰さんに付き添う。
心配になって誰かに付き合うなんて
白峰さんと出会う前の黒沢さんなら考えられなかっただろう。
白峰さんを好きになって、クラスメイトと接して
園芸部にも所属して、だいぶ成長している黒沢さん。
黒沢さんは白峰さんに詳しい事情は自分から問いません。
ただ彼女の傍に寄り添い話を聞きます。
まさに人を思いやり、ケアし、元気づける。
黒沢さんのテストの数値では測れない心の成長を目の当たりに！
白峰さんと出会って黒沢さんは良い方向に成長している。
そして白峰さんも黒沢さんと出会って少しずつ良い方向へ変わろうとしている。
まほプリふたご版教頭「女の子は女の子にであって変化をするのですよ、これからが楽しみね」
まさに少女たちの成長、青春を見守って行きたいですね！
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最後にZIN特典と虎特典について簡単にお話を。
ZIN特典は紗和といつきが昔遊んだ公園での出来事を思い出すお話です。
さーちゃんの行動…完全に一般家庭の姉貴（何
これは傍若無人な姉を持つ者ならわかるはずだ！
ここでは子供同士の可愛らしいキスが見られます。
虎特典は紗和妹が姉といつきのキスを目撃してしまうお話。
紗和はいつきに対してあの振る舞いなら、実妹に対してもそういう姉だったに違いない。
いつきが家にやってきたある時、ドアの隙間からいつきに押さえつけられて
キスされている姉の顔を見てしまった妹ちゃん。
これは…続きが気になる！
