『このはな綺譚3』今明かされる、女将の知られざる過去!

百合漫画

この春、慣れない新生活で不安を感じたら読んで欲しい漫画
このはな綺譚も3冊目。
相変わらずのクオリティと独特の世界観。
不思議と優しさで包まれた癒やしを提供してくれます。

1巻についてはこちら2巻についてはこちら。

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3巻では女将さんや棗、蓮、お菊にスポットが当たるお話が多かったですね。
特に女将さんに関しては此花亭奇譚でも割と謎だったので
ようやく女将さんの秘密が明かされる!?
そしてこのはな綺譚から登場したお菊ちゃんも、すっかり此花亭に馴染んでる様子で…

人形が人形を拾う人形物語

捨てられた人形を拾ってきたお菊ちゃんは
傷だらけの身体を見て、今まで酷い扱いを受けてきたと思い込みます。
そんな傷だらけの人形に、これからは此花亭で第二の人生を生きて
思う存分「人間を呪っていい」と、今後の人生についてアドバイスをします。
さすがは呪いの日本人形お菊ちゃん!
しかし傷だらけの人形は、お菊ちゃんが子供に遊んで貰った事がないと見抜きます。

子供に遊んで貰った事がないから綺麗全ての傷に思い出がある酷い扱いを受けたから身体がボロボロなのではない
人形にとって傷は子供と遊んだ思い出の証だったのです。

そんなんじゃないもんお菊ちゃんは確かに子供に遊んでもらえなかった人形かもしれない。
でも今は此花亭で第二の人生を生きている。
きっとこれから良い事が沢山あるはずさ!
お菊の振り袖修理が得意な棗や、なんでも言うこときく柚の顔は記号なのに
裁縫が得意な蓮の顔はちゃんと思い浮かべるお菊ちゃん。
3巻の表紙にもなった蓮とお菊の組み合わせも微笑ましい関係ですね。

素直になってよ蓮ちゃん

老夫婦のお孫さんが棗に憧れを持ち
二人っきりで町にお出かけするというイベントが発生。

これでは仕事にならないと桐に相談する蓮は
素直になれとアドバイスを受けるだけでした。

逢引きは仲居の仕事じゃないのよ!こんなのただの八つ当たりじゃない素直な蓮ちゃん妄想パワフルすぎる!
そんな蓮の様子を見てホロリとするお菊ちゃん。
愛情を横取りされる憎しみは誰よりも分かる
そう共感するお菊ちゃんを見てると、やっぱ二人は仲良いな~と思います。
お菊ちゃんの顔アップ迫力ありすぎw

素直な気持ちを伝えてはどうでしょう?ばばばばばか言わないよ!悩める蓮は友達の事として柚に相談します。
そう、本当は相手が憎いのではなく寂しい気持ちから来る想い。
それを気付かせてくれる柚は不思議な子です。
でも柚もせっかく友達の話で通してたのに
ウッカリ蓮と棗の話だとボロを出してしまうのもご愛敬。
寂しかったんだからね蓮に寂しかったと素直に言える棗。
お土産にクシ買ってきたり、おでこにキスしたり
蓮に対する独占欲を見せたり棗×蓮の関係が進む!
蓮→棗、棗→蓮の気持ちがこのお話でたっぷり読めるぞ~

櫻と神と女将さん

戦の神櫻のお得意さんという戦の神。
地上では戦が無くなり暇を持て余している模様。
完全に可愛い孫と遊ぶおじいちゃんの図。
これが櫻流のおもてなし。

芸能の神蓮のお得意さんである芸能の神々。
オネェである。
こちらの神々も祭りが減って暇を持て余すようになったとか。

昔の此花亭に戻ったみたいだねぇ昔は神様が天上界から地上へ向かう事も多かったので
此花亭も繁盛してたらしい。
戦の神は就寝してますが、芸能の神は宴会。
その賑やかさに昔の此花亭を重ねる謎の美女。

何となく予想できてましたが、この美女は女将さんなのです!!
化粧って次元じゃない、本当に狐の化け方だよ…
歳取ると美容を意識してないと獣成分が強くなっちゃうの!?
女将さんの謎が尽きません。

魅力的なゲストキャラ

このはな綺譚は此花亭で働く仲居たちを中心に
色々なスポットキャラが登場します。
3巻でも神々、傷だらけの人形、棗に憧れる孫などが登場しました。
神の眷属そして神に仕える狐たち…かつて柚が憧れた立場。
このお話の意外な結末は是非、自らの手で読み進めて欲しい。
ホントこのはな綺譚を読んでる時には、独特の空気感というか
そういう時間や空気の流れの中にいる気がするんですよね。

ノスタルジック和風綺譚

我々は戦がない平和な世の中を生きていますが
お祭りが減ったってのは実感します…
近くの寺であったお祭り的な行事も
少子化で稼ぎが悪くなったのか、だんだん出店が来なくなって
高校生くらいの頃にはもう廃れて子供達が行く理由が無くなりました。
今やお祭りでもなければお賽銭をする機会なんて
ホント芸能の神々が言うように初詣くらいなのではと思います。

このはな綺譚には心温まる良いお話が盛りだくさんです。
そしてそれと同時に、自分の昔を懐かしむ気持ちも思い起こさせてくれます。
人形のお話とかもね…まさにノスタルジック。

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1巻についてはこちら2巻についてはこちら。

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