『ダムマンガ』百合が誘う、あなたの知らないダムの世界。

百合漫画

ダムマンガ…タイトル通りダムの漫画です。
ここまでシンプルなタイトルそうそう無い。
翼くんがキャプテンなんだなというキャプテン翼や
巨人の星を目指すんだなという巨人の星でも
タイトル候補にサッカーマンガや野球マンガというのは挙がらなかったはずです。
そう考えると、ダムマンガがいかにシンプルなタイトルかわかります。

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本屋もしくはネットショップにて
ダムマンガのタイトルだけ、もしくは背表紙だけ見たとしましょう。
一目見て、この作品のメインテーマが何であるかわかりますが
はたして手を伸ばすでしょうか?
大半の方がダムに興味が無ければ、そのままスルーになるのではと思います。

では、なぜ自分が買ったかと言いますと…
ダムに興味があったから、ではなく
百合マンガだったから!!
この作品はダムのマンガですが、百合マンガでもあります。

百合に釣られて買いましたが
本作を読んでダムについてこんなに知らなかったのかと気付かされました。
奥が深いですねダム道も…
こうしてダムというテーマで作品が出来るのも納得です。
しかしまさか百合でダムを学べるようになるとは…

ダムマンガの百合マンガとは?

黒部弓見(くろべゆみ)は今日から高校生。
弓見は、かつて黒部=ダムという発想から
男子にダム子とからかわれた過去があり
女子校なら黒部からダムを連想されないと期待しておりました。

運命の出会いしかし何ということでしょう。
その女子校にはダム部という世にも珍しい部があったのです。
さっそく黒部ダムと同じ苗字ということで
部長の八田かなん先輩に目を付けられる事となりました。

ダムと無縁の生活が待っていると夢見た女子高生ライフ。
ものの見事に砕け散ったダムに愛されし黒部弓見。

ダム部の活動

ダムを見に行ったり、ダムについて勉強したりするダム部。
私がダムで黒部クンが水自分をダムに見立てた先輩のダム講義が受けられる。
私(ダム)は絶対こわれない重力式コンクリートダムでは水圧(弓見の体重)に耐える事ができました。
しかし、ブリッジして再現したアーチ式ダムでは
水圧(弓見の体重)の方が強くて決壊してしまうのでした。
アーチダムと言えば黒部ダムなのに…自分のブリッジで弓見を支えきれなかったことに申し訳なさそうな先輩。

大好きだ黒部ダムのようなアーチダムが!!そんな八田かなん先輩は黒部ダムの美しいアーチが大好きだと言う。
今まで黒部ダムのせいで、ばかにされてきた弓見にとっては
ようやく自分の名前を好きになる切っ掛けが出来たという事でしょうか。

しかし黒部ダムがアーチダムというのは知らなかった(無知
というより何式とか気にしたこともなかった。
ほんとダム=水を貯める程度の知識しかない。
知っているようで何も知らなかったダムの世界です。

ポニーテール式百合妄想女子

ダムマンガの百合はまさに弓見と、かなん先輩の関係にあると言えます。
先輩に一目惚れした弓見の妄想とか見てると
この娘はダム子じゃなくても女子校を選んだのではと思う。

先輩のお嫁さんならっ…―お弁当を作って一緒に出かけたりと意外に女子力が高い弓見。
しかしよく騙されてダムに出かける。

みんなダムのせいそれもこれも、みんなダムのせいです。

私のことなんかどうでもよくなったんだ二人の新入部員が入ったことで、少しすれ違う弓見と先輩。

二人っきりでダムへ何だかんだで入部はしていなかった弓見。
いよいよ入部するかどうか決める時がきた。

ダムカードデュエルスタンバイ!

知らなかった…この世にダムカードなるものが存在していたことを
しかも国土交通省などが公式に配布しているなんて

表面はダムの写真を、裏面にはダムの形式や貯水量についての情報
そして該当施設や周辺施設の説明、こだわりの技術について記載されており
ダムについて知ってもらいたいという、愛を持って作られたのがわかります。
おざなりな仕事じゃ絶対にこんなの出来ないよ…

普通のパンフレットなら大して読まないかもしれないし
帰ったら捨てられてしまうかもしれない。
でも、こういうカードなら記念に取って置かれやすい気がする。

ダムは渇水でうどん県がうどん茹でたり冷水でしめたりできなくなるくらいしか
ネットやTVで話題になるくらいしかなかなか見ませんが
そこでダムカードの話題なんて1ミリも聞いた事がなかった。
ダムカードがダムで一番知らなかった要素かもしれない…はじめてのダムカードコンプが難しいのでダムカードに手を出していなかった八田かなん先輩。
しかし4人ではじめてのダムカードゲットに行ってご満悦。

ダムカードはマンガ内の話だけではありません。
なんと、単行本にダムカードが付いてきました!!
1巻は黒部ダムの写真と黒部弓見のカードで
裏面はダムではなく黒部弓見についてのデータが書かれています。
一般人の我々がはじめて手にするダムカードは、恐らくこのカードになるでしょう。

今までまったくダムカードなる存在を知らなかったので
コミックスを開いた時に、何コレ?何コレ?ってな感じでした。
初回限定版や店舗特典ならまだわかりますが
普通の単行本にダムカード挟まってるとか、こんなのありえないでしょ…
これも井上よしひさ先生のダム愛が成せる技です。
wikiで初版に添付とありましたが、一応自分の買った第2刷でもありました。

色んな意味で楽しめるダムマンガ。
あなたも百合でダムを学んでみませんか?

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