『はるかなレシーブ』砂浜を水着で跳ぶ爽やかな青春!

百合漫画

親元を離れて沖縄で暮らすことになった大空遥
そんな彼女がビーチバレーの楽しさを知って始めるという本作。
改めて考えてみると、自分もビーチバレーの事って詳しく知らない。
そんな素人でも如意自在先生の描く「はるかなレシーブ」を読む事で
ビーチバレーに対する理解が深まる…そんな作品です。

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砂浜で大会に向けてビーチバレーの練習をしていた2人組に出会う遥。
練習を見学していたらスパイクを打たせてもらえることに。
高身長でスポーツが得意なだけあって、なかなか良い感じに動けた遥。
そして「初めてにしてはいい線いってる」とおだてられて
未来のエース誕生ですかねー!未来のエース誕生なんて調子よく発言したら

「エースなんて言葉、軽々しく使わないで」

マジな目つきでガチな言葉が返ってきたという。

エースなんて考え方ビーチバレーじゃないどうやらエースという単語が2人組の片方、「遠井成美」の逆鱗に触れてしまったようです。
そこで遅れてきた遥の従姉妹「比嘉かなた」が合流し4人となった砂浜。
2対2の試合を通じてビーチバレーは2人でやる競技だと教えられるのでした。

ポジティブはパワー

   かなた
高身長×低身長
素人×経験者
前向き×引っ込み思案

真逆の要素を持つ遥と従姉妹のかなた。
そんなかなたはビーチバレー経験者で
かつて成美のパートナーだったというのだからビックリ。

しかし低身長はビーチにおいて弱点となる。
弱い方を狙うのは戦いの定石であり、当然かなたは狙われ続けたわけです。
結果として、それを庇う為にレシーブを拾い続けた成美はエースとなってしまった。

庇われる側からすれば、足手まとい感ハンパない。
そんな過去があったから、かなたは成美から離れたわけですな。
更には成美が違うパートナーと組んだことで高校生チャンピオンとなり
そんな結果を見たら、ビーチバレーから離れた事が正しかったんだと思わざるを得ない。

私と一緒にやってくれる人なんていないよビーチバレーから離れても、1人で練習するくらいビーチバレーが好きなかなた。
とはいえお遊びのビーチバレーならともかく
試合ともなれば勝つ為のパートナー選びは重要。
低身長の自分と一緒にやってくれる人なんていない…そうかなたは思っていました。

じゃあ私とやらない?そんな後ろ向きガールに必要なパートナーはポジティブガールさ!
遥のこの何も考えてなさそうな軽さ良いですね~
これくらいがかなたには丁度良い。

私の話ちゃんと聞いてた?かなたちゃんは今フリーってことでしょ?成美と別れてフリーのかなた。
前向きで素人の遥だからこそ向き合える面もあるかもしれない。
遥がもしビーチバレー超上手い人だったとしたら
かなたは萎縮してしまったかもしれない…

今日から家族なんだから、ね?「これからお互い一緒に暮らすわけだし、他人行儀は辞めよう」からの~家族発言。
久々に会った従姉妹に初日からグイグイくる感じ…
告白とかプロポーズにしか見えないのは気のせいかな?

しかし、かなたもすぐパートナーになるとは言いません。
彼女の抱えるコンプレックスはそう簡単に解決するものでもないのです。私の大切はみんな私をおいていっちゃうから遥も上達したらお荷物である自分を置いていってしまうのでは…という不安。
でも少なからず伝わってる遥の気持ち。

本当は私だって一緒にやりたいまだ決断は出せない…でも考える時間が欲しいと言えるくらいには
遥のおかげで少しずつ前を向く事ができてきました。

バレーの話なのか修羅場なのか…うん両方

ビーチバレー高校生チャンピオンの成美と彩紗。
彩紗は成美とかつてのパートナーであるかなたの関係を知っていました。
だからこそ遥にかなたと組むのは辞めた方が良いと助言します。

別に嫌がらせとかでもなく
いつか遥も成美と同じ目にあうと心配してのこと。
その未来は遥だけでなくかなたもが傷つく事になるというのを知っているからです。
身長はどうしようもない、どうしようもないからお互い苦しむことになると。

でも遥は前向きなので「それでもかなたちゃんとやりたい」と伝えます。
そう言われた彩紗は「かっこいいね遥は」と遥を気に入った様子。
私にとって都合がいいってだけの話あの子に成美は返さない遥がかなたと組んでくれたら、かつて恋人パートナーだった2人が
よりを戻すという話は出ないかもしれないと考えている彩紗。
あえて表情の読めない構図…成美の元カノ的かなたに対しては
彩紗的に複雑な思いがありそうです。
パラレルで万が一にでも2人がよりを戻そうとしても、絶対に成美を譲らない意思を感じる。
成美と彩紗はどんな出会いをしたのか気になる…
彩紗は結構ガチな想いを秘めてそう。

でも本作はドロドロの三角関係とかはならず
爽やかなスポーツ漫画らしく、ビーチバレーを通じて過去を清算していきます。
遥たちとの試合が終わって成美を抱きしめる彩紗。
そしてかなたの事を遥にお願いする成美。

これは自分の語学力では伝えきれないから
漫画を読んで流れで見るべきシーン!
成美と彩紗はこれから上達していくであろう遥たちの良きライバルとなるでしょう。
うんうん、青春だね。

かなたを庇ってレシーブ受け続けた成美も
成美の負担とならないよう自分から身を引いたかなたも
お互い相手を想った上での行動は間違ってはいないはず。
しかし皮肉にもその優しさがお互いを傷つける茨のトゲになってしまった。
そんな2人に絡む茨を器用に遥は外すことができたわけですね。

わだかまりの解けたライバルとの試合は
きっと物語でも大事な局面となりましょうぞ。
いつか遥が実力者となった時に、チャンピオンペアは立ちはだかる(ハズ
はるかなレシーブには爽やかなスポ根百合が期待できそうです。
2巻からは遥の成長や部活が軸となって広がりそうですね。

ビーチバレーの魅力とは?

ビーチバレーって正直見る機会もそんなに無いし
詳しいルールも知らない状態でしたが「はるかなレシーブ」を読む事で
知らなかった事がいっぱいあるのを知りました。
オーバーハンドパスは判定が厳しいからアンダー主体
ユニフォームがない競技だからペアは同じ水着を着るとか
漫画を読まなかったら知る機会は無かったかもしれない。

水着のサイズの話をしているのに
遥のお尻の感想を言うかなたはムッツリスケベなのは間違いない。
人のお尻まじまじ見ることないからって
「とってもかわいいお尻だと思います///」
って、言う方も言われた方も恥ずかしいわ!

そんなビーチバレーの何よりの魅力…かなたちゃんを独り占めできる///かけがえのないパートナーを独占できる事こそ一番の魅力であり
2人でやるビーチバレーにとって
パートナーは何よりも大切な存在であるという…あれ?これカップルのノロケかな?

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