『DUEL!』然るべき出会いは人生を変える力を持つ。

百合漫画

藍井彬先生による「DUEL!」は
内気でドン臭い、いじめられっ子の日向みのりが
強く美しいフェンサーと出会い、変わる事を決意する物語。
スクールカーストの底辺にいた彼女が
フェンシングを通して前向きに歩んでいく青春が楽しめる。

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主人公のみのりはおばあちゃん想いの良い子です。
趣味はおばあちゃんと漬け物を漬けることで梅干しが大好き。
今日は梅干し5個入ってる今日は梅干し5個のスペシャル弁当を持って笑顔で登校。

しかし、登校中の彼女に笑顔はない…
校門前で笑顔の仮面を被って今日も1日がんばるのだ。

お弁当の上に黒板消し…だと!?お昼休みのご飯時、お弁当の上に黒板消し…だと?
てめえらの血はなに色だーっ!!
クラスメイトも見て見ぬふり。
みのりは誰がどう見てもいじめられていた。
THEいじめって感じでとても陰湿。
許されるものではない。

下校時にバックアタック喰らって水たまりにつんのめっても
笑顔で対応するみのり。
いじめを先生に相談しようにも、おばあちゃんが心配するという理由でせず。
おばあちゃんが心配しちゃうみのりが顔に笑顔を張り付かせないでいいのは家と学校の間のみ。
家に帰る前には、また笑顔の仮面を被らないといけない。

みのりはとても笑顔でがんばる子ですが
このままではいつか潰れてしまう。
もうやめて!みのりのメンタルは限界よ!

一生忘れない光景

鞄を顔の前にしたまま歩くみのり。
不意に髪の毛を引っ張られたと思ったその瞬間
トラックが身体ギリギリで走り抜けていく。
そのまま歩道渡ってたら、ここで事故って浦飯幽助になるところだった。

そこで出会った金髪の美少女に
ドン臭い、邪魔、ボーッと歩いてんじゃないと言われます。
そしてそのまま去って行く少女。

言いたいことがズバズバ言える美少女を思い出し
自分もあんな風になれたらと思うみのり。
すると通りかかった公園で風のような音を耳にする。何かが空気を切る音―?

木陰から覗いてみると、音の出所は先ほど出会った美少女だった。
あまりの美しさに目を奪われ、胸が高鳴るみのり。
覗いていたのを見つかったついでに
自分もがんばればフェンシングができるかどうか彼女に尋ねる。
返答は「Non」
できるかどうか尋ねるような半端な気持ちでは
何やっても無理だと返される。

やってみないと何も始まらない「やってみないと何も始まらない」
この言葉がみのりの行動を変える切っ掛けとなる。

いじめっ子、再び

美少女と会話してると、いじめっ子が男と一緒に通り掛かる。
そして笑えよベジータとばかりに、みのりに笑う事を強要。
しかし、みのりは笑わない。
やってみないと何も始まらない。
だからこそ、もう思惑通りにはならないと精一杯の抵抗を見せる。
いやーコレ後ろにチャラ男いるし、夜の公園だしコワイでしょ。
救いの無い雑誌なら、この陰湿ないじめっ子の事だから
みのりの心に消えない傷を負わせる事態を起こしかねないのでは…

お前にしてはがんばった方なのかもなやった救いの女神が来た!
ぐしゃぐしゃなみのりの顔をタイで拭いてあげる美少女。
そのまま立ち去ってたらバッドエンドだったよ。
いくらみのりが笑わない抵抗をしたって
一人では切り抜けられるような状況じゃないからな。

そんなこんなで一悶着あって、男が木の枝を振り回してくるんですが一閃はい、ドーン!
理由は何であれ剣を向けられたら決闘だ!
木の枝を奪い、鋭い一撃を繰り出す。
そしておめおめと負けた悪者たちは退散した。

いやぁ、こうしてみのりが救われたことに安堵しますね。

あこがれは力

女児アニメのアイカツ!には「あこがれは力」という格言がある。
憧れは自分が何をすればいいかわからないときも、動けないときも
その存在が放つ輝きはいつだって力をくれる。
みのりにとっては目の前の美少女フェンサーが憧れの対象になりました。

ほんの少しでもあなたに近づきたい―!身体の震えが止まらず、鳴り止まない胸のドキドキ。
「ほんの少しでもあなたに近づきたい―!」
みのりに芽生えたこの気持ちこそが
何よりも自分を変える原動力となります。
憧れに近づきたいって百合なんだよな…

然るべき出会いは人生を変える力を持つ。
みのりとってアリスと名乗った美少女との出会いは
大袈裟ではなく人生のターニングポイントだったと言えるでしょう。

いざフェンシング部へ

いてもたってもいられないみのりは
早速、高校にあるフェンシング部の門を叩きます。
自分を変えたいと思い立ったら即行動、良いね。
やってみないと何も始まらないからね。

とはいえハイっとすんなり入部できるほど
みのりの人生は甘くはなかった、待ち受ける入部試験。
そこで先輩とのいきなりの対決で諦めない根性だけは見せたみのり。
晴れて入部を許され、彼女の青春の歯車が回り出す。

明日は時間内に終わらせろよ部活でイビられないか心配したけど
何だかんだで対決した先輩に根性は認めて貰えた感。

みのりちゃんがこの1週間がんばったからだよ高科先輩、みのりの1週間の努力を喜んでくれる優しい先輩でしょ。

入部してからまたいじめっ子がちょっかい掛けてくるんだけど
いやーそれにしても傘投げつけるとかちょっとsYレならんしょこれは…?
アリスがたまらず「みのりっ」と声を掛けるものの
本当にドン臭かったら、振り向いた瞬間に目にクリティカルする危険性。

しかし、そこでみのりの秘められた才能の片鱗を垣間見る。
直撃を紙一重で回避するみのり。
きっとそれは今まで恨み言も、憎しみの感情も抱かずにがんばってきた
みのりに神様がくれたギフトね。
不幸貯金もそろそろ満期になって特典くれてもバチあたらないでしょ。

そして物語はド素人のみのりが強豪校との練習試合に出る。
という所で2巻に続きます。

フェンシングの事は詳しく知らないのですが
相手に有効打を与えたらポイントが貰える的な感じはわかるので
迫力ある戦いは読んでいて面白いですね。

フランスで次世代の三銃士と呼ばれるアリスがなぜ日本の高校にいるのか?
部長には従う七瀬先輩。ただの年功序列というわけではない気がするが…?
みのりは憧れに少しずつでも近づけるのか?

まだまだ物語は始まったばかり。
デュエルスタンバイ!

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